〔020〕青葉山(693m)

2009年10月04日(当時60歳)



福井県大飯郡高浜町
松尾寺のHPより
  松尾寺がその中腹に位する青葉山は、福井県から望見すれば、東西に並び立つ双方が一つに重なり、
その秀麗なさまは「若狭富士」と呼称されている。「富士なくば 富士とやいわん 若狭なる 青葉の山の
雪のあけぼの」 この山は死火山で、昔火焔を吹き上げ、噴流は直下の日本海に注いで壮絶な水煙をあげ
ていたものと思われる。 この厳しい表情をたたえた険峻な山は、早くから修験道修行の場となっていた。
Road Map :舞鶴若狭道を東舞鶴ICで下りて、R27を東進して高野、又は今寺に向かう。
Route Map:高野の登山口から東峰、西峰を経て、今寺の登山口に下りる。後は一般道を歩いて車に戻る。
標高差:549m
簡単に登れると思ったが
  今寺の登山口から登れなかったこともあるが、標高差は少ないとの先入観を
持って挑んだので、思っていた以上に時間が掛かってしまった。
西峰からの展望は抜群
  見所の殆ど無い登山道ではあったが、西峰から見る内浦湾の展望は良かった。
くさり場は面白い所ではあったが、樹木が生茂り、展望がほとんど利かないのが
難点であった。
関西百名山』 険しい山であり、日本海、若狭湾に広がる展望が素晴らしかった。
下り:48分(林道出合い登山口まで、その後一般道歩き28分)
西 峰 分 岐 分 岐 今寺登山口 高野登山口
16:00 16:06 16:28 16:48 17:16
高野登山口 分 岐 NHK中継所 展望台 東 峰 こぐり 西 峰
14:11 14:27 14:47 14:53 15:32 15:51 15:55
登り:1時間44分(西峰まで)
南から見た『双耳峰』の ”青葉山”は大山、
石鎚山と同じ感じで、東西に長く広がっていた。
東から見た『若狭富士』としての ”青葉山”は双耳峰が
重なってコニーデ型の山容となっていた。
住宅街から薄暗い竹林に入り、雑草の生茂る登山道を15分程進むと、
”青少年旅行村”からの登山道と合流した。
ここからはましな登山道となる。
今寺の登山口から軽く往復するつもりが、道路に張られた案内板に釣られて高野の登山口に迷込んでしまった。
住宅街の狭い路地から登山口に至るのであるが、案内板が無ければ絶対に判らない。 周辺には駐車場が無く、
小さな空地に車を停めた。
植林帯の中に荷揚げ用レールが走っていたが、
それがNHKの電波反射搭まで伸びていた。
雰囲気の悪いうっそうと茂るヒノキの植林帯
の中を進む。 登山道は階段で整備されていた。
”展望台”からの樹木の間から見えた若狭湾。
先ほど ”青葉山”を見ていた海岸線が見えた。
”青葉神社まで1.0km”の表示があったが、この時点では青葉神社が
どこにあるのか判らなかった。 多分、どちらかの山頂にあるんだろう。
広場に小さな祠がある所に出た。
休息ベンチがあるが展望はほとんど無しだった。
ブナが茂り穏やかな道に見えるが、両側は激しく切込み、
樹木が無ければ相当なヤセ尾根なのだろう。
1時間08分、殆ど展望の利かない道が続いていたので嫌気が差して
いたが、岩峰剥き出しで南面が開けた ”展望岩”に出た。 GPSにマーキングを入れようとして電池切れに気付き、電池を交換する。 充電電池も古くなると能力が落ちる様だ。
尾根筋の登山道から見ることが出来た南方向の田畑と集落。
見えている山々の山名はまったく判らない。
”東峰”を過ぎると ”馬の背”のくさり場を通る。
危険個所には立派な鉄梯子が設置してあり、面白さは半減してしまっていた。
1時間21分にて青葉山最高峰の ”東峰”(963m)に着く。
岩峰をトラバースする個所があり、ここからは舞鶴市街、舞鶴湾の展望が良かった。
これが ”馬の背”?、御神体なのか周囲には
ロープが張られていたが、補助ロープにする程の
岩峰では無かった。
前方の ”西峰”へは鞍部に下りて行く。 鞍部から今寺への道が地図に
載っているので探しながら歩くが分岐は見付からなかった。
岩峰に掛けられた長い階段。
階段が設置されていなかった時代は修行の場だったのだろう。
”こぐり岩”を抜けるが、この抜戸には何の表示も無かった。
1時間44分にて岩峰むき出しの展望抜群の ”西峰”(692m)に着く。
テッペンまでは鉄柵とロープで登り易く整備されていた。
”西峰”のてっぺんから見た日本海、 ”内浦湾”の大展望。
”青葉山”にこの展望が無ければ、ただの詰まらない里山になってしまう。
今寺への下山を諦めて、松尾寺からの長い一般道歩きを覚悟したが、
西峰から少し下山すると今寺への分岐があった。 これは行くしかない。
分岐からは急斜面をジグを切って下りて行くが、
自然道であり雰囲気は良かった。
途中に分岐があり、時間表示を見ると旧登山道の方が5分短か
ったので、旧登山道を選んだが、どえらく歩き難い道だった。
下山を始めて48分にて林道に出る。
林道から ”今寺”の一般道に出る。
ここには登山口の表示、案内は無かった。
一般道を車に戻りながら振り返り見た ”青葉山”。
麓から見ると『若狭富士』でも無く、『双耳峰』でも無く、小さな山脈としか見えない。
あおばやま
関西百名山に戻る
展望が開けた尾根筋に出ると、電波に取っても
条件が良いのか電波塔が並んでいた。
最高峰と言っても ”西峰”より1m高いだけ。
山頂にはぼろっちい ”青葉神社”が建っているが、
山頂からの展望は木立の間から若狭湾が少し見える程度。
東峰(693m)
西峰(692m)
”青葉山”の東端尾根に向けて整備された登山道が通っていた。
日本海、若狭湾を望める地点に展望台が設けられていたが、
海側には樹木が茂り展望の殆どが塞がれていた。
青葉山、”西峰”直下の神社に着く。 見えている建屋は古びた社務所?。
神社の奥に見えるのが、”西峰”の岩峰ピークであった。
誰も居ない ”西峰”のテッペンで自撮りをしておく。
時、既に午後4時を回っており、早く下山しなくては・・・
2024年8月26日改定